まるまるにっき

アラサー、一児の母、転職活動中です。

美女と八重歯

「書くことなし」

 

小学生のころ、交換日記がはやっていた。例外なく私も仲のいいクラスメイトと交換日記をしていた。毎日会い、毎日会話する。小学校とはそういう環境だ。にもかかわらず交換日記をしていた。口頭ではいけないのか。よくわからないが交換日記をしていたのだ。そしてその大きなページにやや控えめにこう書く。「書くことなし」。

当然だ。さっきまでしゃべっていたのだから。

 

こんなくだらないことを真剣に考えてみる。そういうブログにしていこうと思う。何を書こう。できれば「書くことなし」以外がいい。

 

本州のすみっこの方でひっそりと暮らす、30を目前にしていることに目を背けながら生きている人間の「今日のできごと」に読者はどのくらい興味があるのだろうか。拍手はしなくていい。手はお膝でお願いしたい。需要と供給が一致しないのは世の常だということを理解したうえで、本州のすみっこの方でひっそりと暮らす、30を目前にしていることに目を背けながら生きている人間の、それも先週2019年10月13日日曜日の出来事をぜひ読んでいってほしい。

 

この日はしばらく会っていなかった先輩と話をする機会があった。こうしてゆっくり話すのは4年ぶりくらいのことであった。二人とも思っていたよりも歳を重ねてしまっていて、お互いの成長もとい、劣化に驚いた。しかしそうは言っても先輩は見た目27歳、実年齢31歳の美魔女である。そういえば何年か前に送ってくれた年賀状に「歯の矯正をはじめたので美しくなったわたしのお口をぜひお見せしたい」と書かれていたことを、今思い出した。ガタガタの歯並びと小さく出た八重歯が印象的だったが、そのチャームポイントを抹消してしまったらしい。それた話を戻そう。そんな先輩に「全然変わらないですね」と言ったところ「見た目だけ歳とってイヤになる。気持ちは中二」と笑ったあと、こう続けた。「だってまだ、〇んちんとかう〇こで全然笑える」。

 

わかる。

 

美魔女の美しく歯列矯正した口から飛び出す「ちんち〇、うん〇」は実に破壊的であった。爆笑である。世間でいうオトナたちは何歳の時そのお下劣ワードを卒業したのだろうか。卒業資格が年齢ではないことだけ実証済みなので何か特別な資格が必要というのならぜひ教えていただきたい。

 

こんなどうしようもない記事を書いたあと、私は通常通り出勤する。少し身を晒すと、地元のケーキ屋で販売をしている。1週間前の「ち〇ちん、〇んこ」の話に口元を緩めながら、なれないブログにしたためた私から買ったチョコレートケーキのお味は一体どんなものなのだろう。

 

「書くことなし」は回避できたが、このレベルの記事では書かない方がよかったのではないかと後悔の念が押し寄せるが、どうしても「削除する」ボタンをクリックできないでいるのでそのまま投稿してしまおうと思う。

この週末、何の予定もなくこんなくだらない記事で時間をつぶしてしまったあなたに心から感謝いたします。